生産設備の省エネ化

固定エネルギーとしての空調

工場のエネルギーの中でも効果が高いのが、生産設備の省エネ化ですが、実は生産設備を効率化するなりしても、生産量そのものが需要に応じて変動してしまうため、期待しただけの効果が得られない可能性があります。そこで注目したいのが、照明や空調などの、工場が稼働している限り一定量発生するエネルギーである、固定エネルギーの省エネ化です。特に、これら固定エネルギーの中でも、もっとも占める割合が大きい空調を効率化、省エネ化することができれば、工場全体の省エネにもつながる効果が期待できるため、まずは注目したい項目なのです。最初のステップは、その工場では固定エネルギーがどの程度あるか、そしてその中でも空調はどれくらいのエネルギー使用量かを把握することからスタートしましょう。

省エネの基本は自宅向けのものとほぼ同じです

空調の省エネ化を図ろうと考えた時、工場であるがゆえに、大掛かりな仕組みをイメージしてしまうという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、空調という性質上、実際に効果が期待できる対策としては、それぞれ自宅で取り組んでいるものとそれほど大きく変わるわけではありません。まず設定温度を夏は高め、冬は低めにするということです。設定温度を1℃変えた時の効果は、冷房で5-7%、暖房で2-3%とする試算結果があるくらいですので、インパクトは相当程度あると考えて良いでしょう。これに組み合わせる形として、空調をこまめにオフにするというのも効果が期待できる省エネ方法です。また、空調機器の効率を維持するために、フィルターなどをこまめに清掃するというのも効果的です。こうした、自宅で実際にやっていることを、工場に持ち込むことによって、大きな省エネ効果が期待できるのですから、さっそく取り掛かるのが賢明と言うことができます。